12/04/10 11:05:19.16 0
(>>1のつづき)
イルカのためには死さえ考える。太地は日本人が知らぬ間に、そんな過激な思想を持つ活動家が
集まる場所になっていたのだった。
SSや団体代表のポール・ワトソン容疑者(国際指名手配中)の言動が世間を騒がせて久しいが、
SSよりもさらに苛烈な破壊工作や悪質な嫌がらせを行う環境テロリストが今、日本に本格上陸
しようとする兆候がある。日本より先行して1980年代から「エコテロリズム」の被害に悩まされた
米国と英国では、“反エコテロ法”を制定して取り締まりを強化した経緯があるが、彼らは両国の
厳しい法の網を逃れ、近隣国や関係国で資金集めと人員リクルートのための活動を活発化させている。
私は3月に、『恐怖の環境テロリスト』(新潮新書)を刊行し、歪んだ環境テロの世界にどっぷりと
はまった黒い活動家たちの思想基盤、実態、錬金術を解き明かした。
欧州では英国以外の諸国で昨今、環境テロリストたちによる放火や破壊工作、標的の母親の
墓荒らしなど悪質な嫌がらせ事案が相次いでいる。イタリアでは、大規模な食肉加工システムに
攻撃を加えるため、ファストフード店に放火する事件が頻発し、マクドナルド店事件ではその
一部始終が動画でアップされた。彼らはネットを使って支援を訴え、賛同者の獲得を狙っている。
そんな中、欧州刑事警察機構(ユーロポール)は対策会議を開き、本格的なエコテロ対策に
乗り出した。一方で、日本では、彼らの活動を遮る障害物はほとんどなく、オランダ人男性の
騒動以降はむしろ多くの活動家が太地を訪れるようになり、反イルカ漁、反捕鯨の動きは勢力を
増しているように思える。
環境テロリストの正体は、動植物に依存して生活を営む人間を「地球に寄生するウイルス」として、
敵に見立てる環境原理主義者だ。動物の捕殺や自然破壊を絶対に許さない。SSよりもさらに
過激な行動を取る彼らの息づかいは、SSキャンペーンの中にも随所にみられる。(以上)