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外国人向けの国際外来のある「りんくう総合医療センター」(大阪府泉佐野市)が、
治療費約660万円を滞納した中国人男性(故人)の家族を相手取り、
今月中にも支払いを求めて中国で訴訟を起こす方針であることがわかった。
同センター一帯は今後、観光と最先端治療をセットにした「医療ツーリズム」の拠点として整備し、
外国人患者を受け入れる予定で、こうした未収金問題への対応が課題となりそうだ。
同センターでは外国人が治療費を払わないまま帰国するケースが相次いでおり、
経営を圧迫しかねないと判断、異例の提訴に踏み切ることになった。
センターによると、この中国人男性(当時72歳)は2010年9月、
妻と観光目的で来日したが、関西空港近くのホテルに到着後、持病の心臓病が悪化。
同センターで手術などを受けたが約2週間後に死亡した。
男性は旅行者用の保険に加入していたが、持病は適用外で、治療費約674万円全額を支払う必要が生じ、
男性の妻が約14万円を支払い、残金は分割払いをするとの誓約書を書いて帰国。
だが、その後は支払い督促にも応じないため、中国での提訴を決めたという。
(2012年4月7日14時42分 読売新聞)
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