12/04/06 15:21:30.22 0
・先日グルメサイト「食べログ」で、ランキングの不正操作が明らかになった。複数の業者が
特定の飲食店に対し好意的な口コミを投稿して報酬を得ていたのだ。
こうした消費者に宣伝と気づかれないような宣伝行為を「ステルスマーケティング」という。
これに対し「消費者の信頼を裏切るあるまじき行為だ」などと批判の声が上がったが、
ナイーブにすぎるのではないか。わざわざ業者に依頼しなくても、店の関係者が自作自演で
ランキングを吊り上げているケースもある。その結果、地元住民が首を傾げるような店に、
ある日突然行列ができたりする。ネットの構造上、こうした問題は常に起こりうるはずだ。
しかしもっと大きな前提がある。それは、口コミサイトの評価は「料理について細かい論評を
述べたい人たち」「携帯電話で料理の写真を撮ることをためらわない人たち」が下した
判断にすぎないということだ。
スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセットは、大衆を「凡庸であることを自覚しつつ、凡庸
たることの権利を主張」し、圧倒的な自信の下、浅薄な価値観を社会に押し付けようとする
存在と規定した。彼らは「コストパフォーマンス」といった一面的な基準を振り回し、一流の
店を貶め、三流の店を持ち上げる。その結果、きちんとプロの仕事をする鮨屋が低い点数を
つけられ、ロクでもない鮨屋(その実態は単なる海鮮居酒屋)が高得点をとるようになってきた。
こうした状況の中、隆盛を極めているのが《B層グルメ》である。《B層》とは、平成17年の
郵政選挙の際、内閣府から依頼された広告会社が作った概念で「マスメディアに踊らされやすい
知的弱者」を指す。彼らがこよなく愛し、行列をつくる店が《B層グルメ》だ。(>>2-10につづく)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
※前:スレリンク(newsplus板)