12/04/06 01:23:22.03 0
・人気漫画『ONE PIECE』の好調ぶりが際立っている。
64巻、65巻はともに初版400万部を記録。一方で漫画雑誌の売り上げは低下傾向に
歯止めがかからない。漫画単行本の販売も減少気味だが、なぜ『ワンピース』だけが売れるのだろうか。
22年に『ワンピース』第57巻(300万部)に記録更新される以前は、国内の初版発行部数は
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上・下)』の290万セットが最高だった。漫画では
『NARUTO』54巻の初版160万部、『鋼の錬金術師』27巻の初版152万部が目立つ程度で、
100万部を突破する漫画は極めて少ない。関係者は「『ワンピース』のように初版で400万部という
漫画は今後、出てこないのではないか」とみる。
なぜ、『ワンピース』はこれほどまでに読まれるのか。評論家の宇野常寛さんは「主人公自身が
強くなるというよりは、他者との関係性が強化されることで強くなり目標に近づく、という横の
つながりを強調している。努力・友情・勝利という少年漫画の王道である枠組みを崩さずに、
横の関係性をここまで前面に出していることが大きい」と評価する。
物語が進むにつれて仲間が増え、仲間の協力で次々と困難を乗り越えていく。その過程は
ビジネスなど実生活でも参考になるようだ。『ワンピース』をどう仕事に生かすかという
観点で書かれた関連本も多数、刊行されている。
『ルフィの仲間力』を著した関西大の安田雪教授は「世の中の人が憧れる、確かな人間関係が
作品に投影されているからこそ、『ワンピース』は国民的な漫画になったのだとも言えます」と分析。
ファンを公言する芸能人やスポーツ選手も多いが、組織やリーダーのあり方が読み取れるという点も、
人気の根底にあるようだ。
『ワンピース』の主要な登場人物は海賊であり、国から追われる立場にあるが、国側が必ずしも
正義とはかぎらないのも特徴といえる。海賊と国家権力が手を組むこともあるなど、現実の歴史を
それなりに反映させていることも物語に深みを与えている。(抜粋)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
※前:スレリンク(newsplus板)