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これまで普通に食べていたメニューがいきなり姿を消す―。となれば、戸惑いが広がるのも無理はない。
牛のレバー(肝臓)について、生のまま店で出すことを法的に禁じる方針を厚生労働省が決めた。深刻な食中毒を防ぐためだ。
食の安全を考えるのは当たり前としても、今回の方針は業界や消費者に不満や違和感も生んでいる。なぜ禁止なのか、まずは丁寧に説明することが欠かせない。
厚労省の審議会部会がまとめた見解を受けて決めている。内閣府の食品安全委員会に諮問、答申を経て6月にも施行する方向だ。
小売店が生食用として売ることも禁じ、罰則も付く。
きっかけは昨春の集団食中毒事件だ。焼き肉チェーン店でユッケなどを食べ、5人が亡くなった。
生食用牛肉の提供基準を厳しくするのに伴い、「レバ刺し」なども検討の対象になった。
食中毒の多くなる夏を前に手を打とうというのが今回の判断だ。厚労省にすれば「対策を取らずにいて死者が出れば国が批判を受ける」との心配もあるだろう。
国の責任回避のために急いで決めたと取られれば、理解は得にくい。
厚労省には、禁止の理由を分かりやすく伝えるよう求める。
牛レバーを生で食べることに危険があるのは確かだ。厚労省によると、食中毒の報告件数はユッケより多い。
昨年の調査で牛の肝臓の内部から、重い食中毒を起こす恐れのある腸管出血性大腸菌O157が見つかってもいる。
現状では内部まで加熱するほかに有効な手だてがない。
半面、厚労省の記録で少なくとも1998年以降、レバ刺しによる食中毒の死亡例はない。
人気メニューがなくなる店にとっては打撃だ。衛生管理に気を配りながら提供してきた店にしてみれば、割り切れない思いだろう。
▽信濃毎日新聞 04月05日(木)
URLリンク(www.shinmai.co.jp)
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