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2009年の政権交代後に民主党支援に転じた業界団体の中で「民主離れ」が進んでいる。
日本医師会(日医)の会長選で同党寄りの現職が落選。日本歯科医師会では人物本位で支持候補を選別する動きもあり、
民主党からは選挙への影響を不安視する声が漏れる。
1日の日医会長選で敗れた原中勝征前会長は2日、国会内に輿石東幹事長を訪ね、退任のあいさつをした。
原中氏は10年4月に会長に就任すると長年、自民党の有力支持団体だった日医を「親民主」路線に転換した。
輿石氏は「今後も連携をとりたい」と原中氏に呼びかけたが、民主党の思惑通りに進む保証はない。
新会長の横倉義武氏は「野党にもしっかり対応していく」と指摘。
原中体制と比べて民主党と距離を置く姿勢を鮮明にした。
民主党議員の一人は「ただでさえ厳しい選挙にマイナス材料が加わった」と懸念を示す。
民主党への政権交代後、当時の小沢一郎幹事長は自民党支援の業界団体の切り崩しに取り組み、
連合や各業界団体との関係強化を進めた。原中氏の落選は「菅直人前首相以来の脱小沢路線の帰結」との声もある。
日本歯科医師会の政治団体、日本歯科医師連盟は5日の役員会で、新年度の対応を協議する。
歯科医師会から支援を受ける民主党議員は「歯科医師会のために汗をかく個人を応援する方針に傾きつつある」と解説する。
一方、全日本トラック協会は「業界としての政策要求実現には政権与党を支援するというスタンスは変えない」との立場だ。
ただ実際の選挙では、「個別の選挙区事情も加味する」と語る。
背景には、内閣支持率や党支持率の低迷などで次期衆院選は民主党の苦戦が避けられないとの見方がある。
消費増税関連法案など重要政策をめぐる党内の混乱も支持団体の失望を招く。
それでも党執行部が対策に乗り出している形跡はない。
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