12/04/02 21:26:19.39 0
>>1の続き
慶長大地震とは1605年2月に起きたM8前後の地震で、千葉の犬吠埼から九州にかけての太平洋岸で津波が発生、
多数の死者を出した。東海・東南海・南海の連動型地震、つまり南海トラフの巨大地震と考えられている。
こうした巨大地震が発生した場合、東京湾はどうなるのか。柴山氏は、まず湾が抱える構造的な2つの弱点を指摘する。
「1つは、堤防の外側に位置して津波に無防備な堤外地(海岸と堤防の間の土地)の存在。
2つ目は、湾内に設置された高潮防潮堤が地盤災害に弱いという点です」
これまで、東京湾は湾の入り口が狭く、加えて、湾の臨海部を約32キロメートルにわたって
高さ4・6~8・0メートルの防潮堤が取り囲んでいるため、「津波被害は受けにくい」とされてきた。
だが、柴山氏は「海岸沿いには海抜の低い堤外地がいくつもある。例えば、港区の日の出埠頭や横浜市の横浜港がそうです。
こうした場所では深刻な浸水被害が出る。それに防潮堤は、横からの圧力には強いが、(縦揺れなど)真下からくる圧力には弱い。
地震によって防潮堤が機能しなくなったとき、被害が拡大することが懸念されます」と警告する。
先の震災で安全神話も崩れ去った。
「東京・晴海と横浜港で1・5メートル。さらに、千葉でも1メートル近くの津波を観測した。
想定を遙かに超える事態が起きたということです」(内閣府防災担当者)
>>3へ続く