12/04/02 00:22:13.57 0
>>1の続き
「県外」に出店する地場回転ずしも多い。
「金沢まいもん寿司」を展開するエムアンドケイ(金沢市)は今年2月、
業界内では珍 しいあわら温泉(あわら市)の旅館内に出店。
「もりもり寿し」のウエノフーズサービス (同)は
3月28日に京都府久御山町のイオンモール久御山に新店を開業した。
「かいおう」を展開する海王コーポレーション(高岡市)は3、4月に東京で続けざま に出店。
今後は横浜市や三重、滋賀県へ店舗網を広げる予定で、海外進出も検討している 。
「氷見きときと寿し」を運営する丸長商事(白山市)も昨年9月に三重県進出を果たす など県外出店に積極的だ。
スクラップ・アンド・ビルドによる大型化や県外出店の背景には「飽和状態」(関係者 )の店舗数が影響している。
石川県内の業界関係者によると、全国の回転ずし店は1店当たりの商圏人口が4、5万 人だが、約50店がひしめく
金沢市と周辺市町では1店当たり1万人余りの計算で激戦地 だ。海王コーポレーションの田中昌彦副社長は
「激戦地よりも、売り上げがより見込める 都市圏や県外に出す方がいい」とする。
北陸では2006年にくら寿司(堺市)が出店して以来、スシロー(大阪府吹田市)、 はま寿司(東京)
といった低価格均一の全国チェーンの進出が続いた。かなり痛手を受け ていると思っていたが、地場各社に聞くと
「グルメ系の業績は落ちていない」とする店が 多かった。エムアンドケイによると、低価格店の客は
ファミリーレストランなど他の外食 店から流れた家族連れがほとんどだという。
総務省の家計調査(都道府県庁所在地・政令指定都市)によると、1世帯のすしの年間 支出額は09年から
3年間の平均で金沢市は1万9426円で2位、富山市は1万602 7円で10位につけ、北陸人のすし好きは明らかだ。
石川県内のグルメ系店の関係者は「すしの味にうるさい北陸の人は、全員が低価格店へ 行くわけではなく、
グルメ系を選んでくれる。低価格店とのすみ分けはできてきたし、勝 負はグルメ系同士の競合だ」と語る。3年後には
北陸新幹線金沢開業が迫っている。観光 客のパイの奪い合いも一層激しくなりそうだ。