12/04/02 00:48:40.22 oo9AVQvq0
>>855
意外かもしれないが生産性って短期的な景気動向に
大きく左右されるんだよ。
一番分かりやすいのが付加価値。
経済成長率が高ければ、高付加価値商品が売れる。
だから頭のいい労働者のいるアジアの某国の商品は
世界的なブランドとしてのし上がることが出来た。
しかし、デフレになれば価格下落から徹底してコストを
下げなければならなくなる。すると人件費にも手を付けるし、
社内教育費も削られていい労働者が育たなくなる。
一方で金融機関からは資金調達が難しくなり、最新の
設備を導入できなくなる。保守費用の割にパフォーマンスが
掛かるのでやはり生産性にはマイナスだ。
逆に雇用が安定し、賃金が一定水準の範囲で上昇すれば、
消費者は購買力を付けて高付加価値商品を購入できる。
すると企業にも余裕が出てきて、メンテ費用ばかり掛かる
設備はさっさと焼却して、新しい設備にどんどん買換える。
労働者も高い賃金を支払えるので優秀な人材を確保できるし、
いなくても社内教育で養える。
結局、「ダウンサイジングでコストカットをすれば生産性が上がる」と
いう理論が崩壊してしまった。それを裏付けたのが生産性を
そっちのけでのし上がった中国。インフレ率が高く、人件費も
高騰しているのに生産性が高いので成長率が上がり続けている。