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「死者のフォークロア(残したもの)」と題したシンポジウムが31日、福岡市城南区の福岡大で
あった。東日本大震災を経た日本人の死生観について、人類学や民俗学、宗教学の専門家が
語り合う形で「価値観の多様化がより鮮明になってきた」などとする意見をまとめた。
シンポジウムは同大と西日本宗教学会の共催。元日本文化人類学会会長の波平恵美子氏が、
大震災で行方不明になった家族を現在も捜し続ける遺体へのこだわりは日本人の特徴と紹介。
一方、火葬場のお骨を「宅配便で自宅に送ってほしい」と、死者にこだわらない人たちが増えて
きたことにも触れた。
国際日本文化研究センターの小松和彦教授(民俗学)は、日本人が遺体や位牌(いはい)などを
重視するのは、死者とともにあろうとすることの表れと分析。波平氏は「その関係が弱まれば、
人間に救いようのない虚無感だけが広がる」と指摘した。
そうならないために、九州大の関一敏教授(宗教学)は「伝統だけにとらわれず、死者との関係を
救済する『何か』を作っていかなければならない」などと語った。
ソース 西日本新聞 2012年4月1日
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)
震災後の日本人の死生観について専門家が語り合ったシンポジウム
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