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「君が代は軍国主義の象徴だ」「忌まわしき戦争を思い出す」―こうしたフレーズは、
国歌斉唱時の不起立を貫く教師たちや、それを支援する団体・メディアが展開する「起立反対理由」のひとつである。
では、世界各国の国歌はどのような歌詞なのだろうか。先進国だろうが途上国であろうが、
あるいは民主主義国家であろうが独裁国家であろうが、日本人が読めば驚くほど「暴力的」で「好戦的」なのである。
世界の国歌を紹介した『国のうた』(文藝春秋)の著者で作家・ジャーナリストの弓狩匡純(ゆがりまさずみ)氏が解説する。
「国歌の歴史は比較的浅く、近代国家が誕生した時に独立国としてのアイデンティティを表現するものとして作られたケースが多い。
歌詞にはその国の歴史や民族性のほか、戦争をイメージするものが多く、曲調は軍隊の行進曲を踏襲したものが目立ちます」
侵略の時代を賛美する国歌の一方で、侵略に抵抗した戦争や兵士を称える国歌もある。
近世以降、強国のドイツ、ロシアの狭間で何度も国家消滅の悲劇に見舞われたポーランドの国歌
「ドンブロフスキのマズルカ」(1927年制定)の歌詞は悲壮感に満ちている。
〈ポーランドは決して屈しない。我らがこの地にいる限り、たとえ敵に蹂躙されようとも、剣を持って闘い、討ち取ってみせる〉
ちなみに「ドンブロフスキ」は18世紀の将軍でポーランドの英雄と呼ばれる人物。「マズルカ」は同国の民族舞踊である。
長い歴史を持ち、大国の印象が強いイタリアの国歌「マメーリの賛歌」はこんな歌詞だ。
〈我らは何世紀にも渡って踏みつけられ、笑い者にされてきた。(中略)団結の時はすでに告げられた。
さあ隊列を組もう。我らは死を恐れない〉
自らを「笑い者」という自虐的な表現を許容するあたりが大らかに思えるが、それでも最後は「死を恐れぬ覚悟」を呼びかける。
中国国歌「義勇軍進行曲」の題材は抗日戦争である。
〈起ち上がれ、奴隷になりたくない人々よ。我らの血と肉をもって新しき長城を築こう。
(中略)我ら万人が心を一つにして敵の砲火をかいくぐって前進しよう〉
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