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有名私立御三家のひとつであり、自由な校風で知られる麻布中学・高校。ユニークな教育風土の中から、
毎年、多くの東大合格者を輩出している。その麻布学園・氷上信廣校長の目には、大阪と東京で進む「教育改革」は、どう映っているのか。
以下は、氷上校長のインタビューである。(聞き手=ノンフィクションライター・神田憲行)
―東京都教育委員会の「職員会議における挙手採決の禁止」、大阪市における「国旗国歌の徹底」。
大阪と東京で始まっている「教育改革」は関係者のみならず大きな話題になっています。私立には関係がないのでしょうか。
氷上:私立校は関係がありません。この間、私立校の校長会でちょうど話題になったんですが、
僕が聞いた限り、卒業式で国旗を掲げているのは六校のうち一校だけでした。我々も掲げることはないでしようね。
―一般論として、行政が教育に介入することにどう思いますか。
氷上:公立は仕方ない部分もあって、だからこそ私立の意味がある。多元的価値は近代の大原則だから、
教育の価値を担う者たちが自立的に決めるというのが、あるべき価値だと思うんですよ。
行政には行政の価値があるでしょうから、それぞれの価値追求の中でやればいいわけで、
行政が教育の価値に口を出すというのは、素人が玄人に口を出すことにつながらないのかなあ。
―職員会議の「挙手採決の禁止」というのは、どう思われますか。
氷上:なぜ禁止するのか理解に苦しむ。麻布では職員会議が意思決定の最高機関だから、
決まるまで延々と議論を尽くしていくのが伝統です。五時間とか平気であるから(笑)。
―国旗・国歌の義務づけはいかがですか。
氷上:伝統の象徴として、あるのはわかる。サッカーワールドカップとかオリンピックとか、
国旗を掲げて国歌を歌うのが国際儀礼なんだから。でも卒業式にそれがいるのかわからないね。
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