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戦後最年少となる47歳で外務大臣に就任した玄葉光一郎氏。
人材不足が著しい民主党の中では、人気の高い次世代のリーダー候補とされている。
しかし、政治資金を改めてチェックすると、不透明な痕跡が浮かび上がる。昨年5月に本誌SAPIOで、
菅直人首相(当時)から北朝鮮とつながりのある政治団体への巨額献金をスクープした田村建雄氏がレポートする。
国会議事堂のある東京・永田町から地下鉄で15分。江東区の清澄白河駅に着く。
駅から徒歩7分ほどのところに地上33階建て、高さ100mを超すタワーマンションがある。
広々としたエントランスとロビーラウンジ。展望室も完備されている。2006年7月に
入居開始され、総戸数は約240戸。うち7~20階は独立行政法人都市再生機構(UR都市機構、以下UR)運営の賃貸マンションだ。
実はこの7階の一室に、玄葉光一郎外相の2つの関連政治団体が入居していた。
この部屋を主たる事務所として届け出ていたのは、玄葉氏が衆院選で初当選した1993年設立の
「玄光会」(2007年12月に解散)と2000年設立の「異業種交流会」(2008年9月解散)である。
住人たちに聞いても、「このマンションに政治団体? そんなの聞いたことがない……」
と戸惑うばかり。実際、平日の昼間は母子連れが出入りするくらいで、とても政治活動に使うようなマンションに見えない。
取材を進めると、2政治団体が置かれたこの部屋の借り主は玄葉外相の姉で
現・外相秘書官の玄葉みゆき氏だと判明した。別の玄葉氏の関連政治団体の
政治資金収支報告書(2006年分)を見ると、寄附者に「玄葉みゆき」の名前があり、
そこに記されたみゆき氏の住所がまさに、冒頭のマンションの部屋なのだ。
要は、姉の住んでいる部屋に、政治団体を置いていた、という話だ。姉・みゆき氏とはどんな人物なのか。
「みゆきさんは3人姉弟の一番上で光一郎さんの2歳年上。地元・福島の
名門高校を卒業後、東京の大学に行ったと聞きます。地元にはあまり帰ってきませんが、光
一郎さんが国政に出て以来、ずっと秘書として陰で支え続けています」(地元関係者)
続きます
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