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「AIJ投資顧問」の年金消失問題で、勧誘業務を行っていた「アイティーエム証券」(東京)の複数の社員が
AIJによる投資損失を記す関係書類を見ていたことがわかった。
AIJの浅川和彦社長(59)が実質支配するファンドが、同証券の株式約8割を取得していたことも判明。
証券取引等監視委員会は、同証券がAIJとほぼ一体化し、不正を知りながら勧誘していた可能性があると
みている。
同証券は1998年6月に設立された。監視委幹部によると、当初は独立した証券会社だったが現在は、浅川社長
が実質的に支配する「シグマキャピタル投資事業組合」など二つのファンドが同証券株の約80%を保有している。
AIJは2002年、顧客から預かった年金資産を運用するため、英領ケイマン諸島に「AIMグローバルファンド」
を設立。同ファンドに対しては、英国の大手監査法人が監査を行い、定期的に同証券へ監査報告書を提出していた。
▽読売新聞(2012年3月24日15時37分)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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