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北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射実験とみられる「衛星」打ち上げ予告を
受け、防衛省が検討している迎撃態勢の全容が22日、分かった。海上自衛隊
のイージス艦を飛行計画ルートに近い沖縄近海に2隻を展開させるのに加え、
日本海にも1隻を配置する。日本海への展開は、ミサイルが予定軌道を外れる
など不測の事態が起きた際、首都圏を防護するためだ。
弾道ミサイルを迎撃するミサイル防衛(MD)システムでは、イージス艦搭載
の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)と地対空誘導弾パトリオット(PAC3)
による2段構えの迎撃となる。海自のSM3搭載イージス艦は4隻あり、うち
3隻を投入する。
北朝鮮は国際海事機関(IMO)に、「衛星」の1段目は韓国南部・全羅道西
方沖、2段目はフィリピン・ルソン島東方沖に落下すると通報しており、沖縄
本島の西方と先島諸島の上空を通過する見込み。不具合でミサイル本体や部品
が落下するのに備え、イージス艦を沖縄本島付近に1隻、先島諸島の南方に1
隻を配置する。
日本海では、北朝鮮北西部の「西海衛星発射場」と東京を結ぶ福井・京都の北
方海域に展開。首都圏を中心とした本州を防護対象に加え、国民に安心感を与
える狙いもある。
一方、PAC3は石垣島と沖縄本島に展開させる。
田中直紀防衛相は22日、弾道ミサイルに対する「破壊措置命令」を月内にも
出す方向で調整に入った。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)