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(>>1の続き)
■意外に冷静
「休みの日も書類を読んだり職員にメールしたり。この３カ月、トップギアを緩めずに毎日全力ですよ」。
橋下市長を間近で支える奥下剛光特別秘書が話す。市長は決して「疲れた」とは言わないそうだ。
市職員たちはどう見ているのか。
ある幹部は「直接市長に接している職員は、シロアリなんて言われたことは、もう忘れちゃってますね」。
昨秋の市長選では、市職員を激しく攻撃した橋下市長だったが、就任後は、職員の前で激高するような
ことはなく、冷静に報告を聞くことが多いという。
別の幹部も「マスコミの前では激しく公務員批判をしても、職員の話は丁寧に聞いてくれる」と
評価する。「知事時代はひどい人だと思っていたが、そうではないとよく分かった」
幹部がとりわけ歓迎しているのが、議会対策の変化だ。これまでは、市議会での市長答弁を固めるため
繰り返し会議を開き、関係部局が調整を図りながら時間をかけて組み立てていたが、橋下市長はこうした
手続きを簡略化。議会対応に苦慮する幹部も少なくなかっただけに「負担が軽減された」と好評だ。
■「反抗できない」
もちろん、約３万８千人もいる職員の思いはさまざまで、橋下市長に対して強い抵抗感を示す職員もいる。
事務所退去問題や政治活動問題で激しい批判にさらされる労組関係者はもとより、大幅な給料カット方針や、
強権的な手法に対し、反発する職員も少なくない。あらゆる課題に猛スピードで決定を下すスタイルへの
戸惑いもある。
だが、市長に直接反抗する職員はほとんどいない。ある幹部は「むしろ、反抗したらいけないと思うあまり、
市長からの指示に、何も考えずにイエスと答えるような思考停止状態の職員もいる」と打ち明けた。
－おわり－