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>>1の続き
推計によると、大学・専門学校卒では、大学院などへの進学を除いた77万6000人のうち、
約7割の56万9000人が10年春に就職した。しかし、このうち19万9000人が3年以内に離職。
卒業後、無職・アルバイトなどの人(14万人)と、同年春卒業予定で中退(6万7000人)を加えると、
無職か安定した職に就いていないとみられる人は40万6000人に上り、全体の52%を占める。
また、高卒(115万人)で進学しなかった35万人のうち、18万6000人は就職したものの、
7万5000人が離職。継続して雇用されている人は11万1000人と、全体の32%にとどまる。
卒業後ずっと無職かアルバイトなどで生計を立てている人が10万7000人おり、
中退も含めて全体の68%が正規の雇用ではないようだ。中卒で進学しなかった1万9000人のうち、
就職できたのは5000人。しかし、うち3000人が離職したため、
安定した職を得られていない人は89%に上ると推計した。
推計は19日、野田佳彦首相が主宰する「雇用戦略対話」で報告された。首相は
「より効果があるためにはどうしたらいいか。(現行の)制度を名前を変えただけではダメだ」
と述べ、従来の若年雇用対策の練り直しを指示した。
調査を行った内閣府は、学生が自らの適性や就きたい職業を十分に検討しないまま
就職しているなどの課題を指摘した。在学中に実際の職場で就労体験をする
「インターンシップ」が普及していないことや、学生の大企業志向が強いため、
採用意欲が旺盛な中小企業との「ミスマッチ」が生じていることが、
離職者や正規雇用の少なさの一因と分析している。【宮島寛】
(おわり)