12/03/19 11:05:29.19 0
(なにか悪い夢を見ている感じです) 先回、がんセンターなどが言っていること「タバコを吸う人は吸わない人に対して
肺がん死の可能性が1.6倍になる」ということを前提に計算してみると、
「タバコをすうと30人に1人が 肺がんになる可能性がある」という結果になることを示しました。
この数字は「タバコを吸うと肺がんになる」という表現は不適切で、「タバコを吸っても肺がんになることは難しいが、
人に迷惑をかけるからできるだけ遠慮しよう」という程度だろうという私の感想を書きました。
でも、なにか釈然としなかったので、1955年頃から1985年頃までの統計的データから、
「タバコを吸うと何倍 ぐらい肺がん(気管、気管支を含む)になりやすいのか?」という計算をしてみました。
基礎となるデータは厚労省やがんセンターなどから出ている男性のものを使い(下の図。データ自体は誰も異議がないと思います)、
次の前提を起きました。
1) タバコの害は継続的に20年ぐらい吸った人が、さらに20年ぐらい後に肺がんになる(そのために1985年
以後の喫煙率のデータは使えません。1985年の20年後は2005年になり、それ以後はデータがまだ無いからです)、
2) ガンは年齢と共に増えるので、粗死亡率(その年に肺がんで死んだ人の数)ではなく、それを年齢調整した死亡率をとる。
この結果からデータ処理(連立方程式を解く方法)をしてみると、実に驚くべきことが判ります。
それは「タバコを吸わない人に対して、タバコを吸うと肺がんの死亡率は10倍以上減る」(増えるのではなく、減る)のです。
ここで「驚くべきこと」と言いましたが、実は計算する前から判っていることです。つまり、このグラフを一見すると
「喫煙率が下がると、(年齢調整)肺がん死が増える」という結果になっているからです。
「タバコをすると肺がんが格段に減る」という真逆の結果が得られたのでしょうか?
タバコを吸う人は呼吸器系の病気が増えるので肺がんにもなりやすいという推定はできます。
でも、科学はあらゆる面から見て事実を説明しようとする努力であり、先入観や利害で結論を出してはいけません。
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