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○梶井基次郎「檸檬」の原型…幻の自筆稿見つかる
近代日本文学を代表する短編小説「檸檬(れもん)」の原型となった挿話を含んだ、
梶井基次郎(1901~32)の小説「瀬山の話」の自筆原稿74枚が見つかった。
専門家らも長年見ることがなかった幻の原稿で、実践女子大学が東京・神田の
古書店から購入、今年中にも公開を予定している。
「瀬山の話」は、梶井が東京帝大文学部英文学科に入学した1924年(大正13年)、
仲間と創刊した同人雑誌「青空」第1号に掲載するために書いたが、作品はまとまらず、
この物語の一部の「檸檬」を短編小説に書き直して載せた。
梶井が31歳で没した翌年、友人の文芸評論家・淀野隆三氏が「瀬山の話」を校訂し、
遺稿として雑誌「文芸」(改造社)に掲載。自筆稿は、67年に亡くなった淀野氏が当初は
保管していたとみられるが、その後所在がわからなくなった。
自筆稿は、400字詰め原稿用紙に万年筆で書かれ、随所に推敲(すいこう)の跡がある。
☆写真:梶井基次郎の自筆原稿「瀬山の話」
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□ソース:読売新聞
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