12/03/18 23:37:48.22 0
>>1の続き
「厚生労働省の国民生活基礎調査('10年)のデータを基に国民1人当たりの可処分所得を高い順に並べ、
真ん中となる人の所得額(中央値)の半分に満たない人を『貧困状態』と定義しました。
その結果、可処分所得が125万円未満の人が貧困状態に当たり、20~64歳の単身女性の32%、
実に3人に1人が相対的に貧困であることが明らかになったのです。
また、単身の20~64歳の男性の貧困率は25%であり、女性のほうがより苦境に立たされていることが分かりました。
これまで女性の貧困問題に光が当てられることはあまりありませんでしたが、予想以上に厳しい実態に驚いています」
〝貧困女子〟ともいうべき彼女たちは、なぜかくも厳しい状況に陥っているのか。
作家で反貧困ネットワークの副代表を務める雨宮処凛氏が言う。
「女性が貧困に陥っているのは、その大半が派遣社員であったり、契約社員であったりする非正規雇用の影響が大きい。
現在、女性の非正規雇用率は54%で、働く女性の2人に1人が正社員ではないという状態です。
『結婚したら仕事を辞める』という社会通念のため、不安定な労働に追いやられているのです」
---社会進出が進み、経済的に自立する女性が増えている。メディアのそんな論調を信じ切っていた人は、
「3人に1人がビンボー」という事実を想像しづらいだろう。しかし、本誌が取材した貧困女子の実態は、かくも過酷なものだった。
「一食500円×3で1日1500円。たまに洋服を買ったりしたら、その月はマイナスになります。
今の貯金額は、6000円ちょっとです」
秋田県出身で、都内の百貨店で文房具を販売する吉田幸子さん(34・仮名)は、東京の4年制大学を卒業後、
ウェブコンテンツの制作会社に入社。一時は年収が約500万円もあったが、4年前に交通事故に遭い、
長期入院を余儀なくされて解雇。1年近く養生していたが、いざ社会復帰をしようと職探しを始めた時、その厳しさに慄然としたという。
「30を超えて正社員で雇ってくれる会社なんて、どこにもないんです。一度キャリアが断たれると、再就職するのは至難の業だと痛感しました。
>>3へ続く