12/03/18 12:23:53.93 fixkkwO50
>>52
そのラス・カサスという著者の歴史観は見事に外れているな。
確かに南米におけるスペイン人たちの残虐性は指摘されてもやむを得ないだろう。
しかしだ。アメリカでコロンビア人の大学院生が言っていたが、スペイン人はその
ラテン的な大らかさで、原住民と交わることを忌避しなかった。だから原住民は
混血児として子孫を残すことが出来た。これに対して、アメリカでは原住民の殺戮
のみを繰り返し、わずかに残った人たちも隅に追いやられている。
アメリカはメキシコからテキサス、アリゾナ、カリフォルニアなどの広大な領土を
奪い取り、米西戦争で南米からスペイン勢力を駆逐した。
ところが、現在、アメリカでは南米からの混血児(ヒスパニック)の移民がどん
どん増えている。彼らの繁殖力からして早晩、イギリス系白人を押さえて過半数
に達し、南米、北米を通して一大勢力になることは目に見えている。つまり駆逐
した筈のスペイン人や滅ぼした筈の原住民が、このような形で蘇ろうとしている
わけだ。もともと彼らから奪った土地だしな。
単に戦争の勝敗だけでなく、民族の人間性、社会性も歴史を動かす一大要素である
ことを、この歴史家は理解していない。