12/03/17 21:06:41.89 ASWwDhNA0
>>24
マジレスすると、日本人で「日本文学」ではなく「世界文学」を書ける、
数少ない書き手の一人だったから
川端康成とかは良くも悪くも「日本文学」であって、
日本趣味というか、オリエンタリズムの文脈で評価された
早い話が、「珍しいもの」として発見された
それに対して、大江の文学は全然別の評価
「ドストエフスキーやフォークナーと肩を並べるくらい、大風呂敷を広げた大文字の文学は日本にあるか?」
と問われたなら、
21世紀の現在だって、日本人として自信を持って外国に発信できる作品としては、
大江の「万延元年のフットボール」は間違いなくその一つ
あとは安部公房くらいしかないが、その時はすでに死んでいた