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★車トラブルで男性死亡、正当防衛認め無罪 大阪地裁
大阪・ミナミでワンボックス車を運転中、男性会社員(当時39)をひいて死なせたとされた
元会社役員の裁判員裁判の判決が16日、大阪地裁であった。
遠藤邦彦裁判長は「通行トラブルをめぐって男性に怒鳴られた被告が、
身の危険を避けようとして車を走らせた」と判断。
正当防衛が成立するなどとして傷害致死と自動車運転過失致死の罪について無罪(求刑懲役5年)を言い渡した。
判決によると、昨年1月22日深夜、被告の梅本淳一さん(44)は大阪市中央区で
前方を歩いていた男性らにクラクションを鳴らして追い抜いたところ、
男性から「殺すぞ」と怒鳴られてワイパーを壊されるなどしたため、男性から逃げようと加速した。
運転席側のドアノブをつかんでいた男性は転倒し、右後輪で頭と胸をひかれて死亡した。
判決は、前を見て車を走らせた梅本さんが右後方を追いかけてくる男性に気づくのは困難だったと指摘。
走行を続けることによって男性を死なせることにつながるという認識はなかったと述べた。
一方、男性が右後輪でひかれた時の衝撃から事故が起きたと認識できたはずだとし、
事故を警察に通報する義務を怠ったのは道路交通法違反にあたると認定。
罰金5万円を言い渡した。
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