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首都圏の連続不審死事件で、男性３人への殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告（３７）の
驚くべき言動が明らかになった。詐欺などの容疑で逮捕、再逮捕が繰り返された勾留中、
一時期同部屋だった女性が１４日、日刊スポーツの取材に応じた。
木嶋被告は購入が認められている限度いっぱいの菓子を毎週買い求め、
食べきれないと捨てた。衣服も少しでも毛玉を見つけると破棄して取り換えた。
後に法廷で「貯金はない」と証言したが、勾留先では「（詐欺で得た金は）別人の名義の口座に貯金してある」
と話していたという。
女性は勾留中、看守から「６０７番」と呼ばれていた木嶋被告を「セレブさん」と呼んでいた。
勾留先では週に１回、「洋菓子セット」か「和菓子セット」（各１０００円）を買うことができた。
袋にストックし、毎日午後３時から約１５分間、食べることができた。女性によると、買い足さない勾留者が多い中、
木嶋被告は毎週、和・洋両セットを必ず１袋ずつ購入した。中身も「チョコレートを多めに」と指定した。
購入するたび、古い菓子は惜しげもなく捨てていたという。
こうした振る舞いや、ゆっくりとした話し方などもあって「セレブさん」と呼んだ。
衣服も取っ換え引っ換えだった。ユニクロの黒スエット上下を着ていたが、ほんの少しでも毛玉を見つけると看守を呼ぶ。
「すみませーん、これ、廃棄で」。頻繁に差し入れの新品のスエットに着替えた。検察官のところへ出向く時は、
「マスコミがいるから、ピンクのしましまがいい」とフードの柄まで指定した。
また歯磨き粉も、半分ほど使うと「もう古いから」と捨ててしまう。
後の公判での証言と食い違う発言もあった。木嶋被告は２月の第２３回公判で「貯金は大人になってから１度もしたことがありません」
と証言した。ところが木嶋被告が詐欺の疑いで勾留されていた時、女性が「詐欺で奪った金はどうしたのですか？」と聞いた時、
「別人の名義の口座に貯金してあるんだよねー」と平然と答えたという。
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