12/03/14 19:42:05.35 PCN6g5380
>>953
一般の風俗をみても苦難の烙印がさまざまな形で押されている。まず、わが国民
のように趣味を持たずに暮らしてきた民族はいない。一般庶民の家では庭を手入れ
することがほとんどなく、花を植えることもしない。日本の農夫はいくつかの植木蜂
をもちクーリー(中国の労働者)もひばりを飼っているというのに、わが国の人たち
は何もない。国ごとに国花があって国の象徴があるのに、われわれにはそれもない。
ムクゲをかかげるのも近来のことだが、それさえも政治とのかかわりからで趣味による
ものではない。誰もムクゲに意味をもたせる者はいない。わが国民は生の楽しみを
知らない。生を味わい、人生をかみしめる余裕を持たない。常に追い立てられている
人々、常にしかめっ面の人々だ。
咸錫憲 「苦難の韓国民衆史」