12/03/13 21:33:32.86 0 BE:205753223-PLT(12557)
阿武隈川中流域にある発電用の「蓬萊(ほうらい)ダム」
(福島県二本松市、福島市、貯水量約380万立方メートル)の底の泥に大量の放射性セシウムが
蓄積していることが13日、文部科学省の調査で判明した。付近の貯水池と比べ10倍の
濃度だった。東京電力福島第1原発事故で土壌に蓄積したセシウムが、雨で土と一緒に
川へ流れ込み、ダムでせき止められて濃縮したとみられる。
同省の委託で調査した恩田裕一筑波大教授(水文学)が同日のシンポジウムで報告した。
恩田教授は昨年7~8月、原発の西北西約60キロにある蓬萊ダムの底の泥を深さ20センチまで
採取、乾燥後のセシウム濃度を周辺の4カ所の貯水池の泥と比べた。その結果、蓬萊ダムの泥は
1平方メートル当たり約3000キロベクレルで、原発から半径20キロ圏内の警戒区域内の
土壌汚染濃度に相当した。他の貯水池の同200~400キロベクレルに比べ約10倍あった。
恩田教授によると、蓄積した土壌に含まれるセシウムは再び水に溶け出しにくく、
下流の水を飲用などに使うのには問題ないという。ただし、「ダム湖の魚などに影響する
恐れがある」として、調査を続ける。
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