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★「『絆』失われつつある」 知日派の元米紙特派員が警鐘
・米紙ワシントン・ポストは11日までに、「昨年の悲劇は日本を停滞から目覚めさせるのに
失敗した」と題した元同紙東京特派員の寄稿を掲載し、自治体ががれき受け入れを
拒否している問題に触れながら、東日本大震災直後に世界から称賛された日本国民の
連帯意識が失われかけていると警鐘を鳴らした。
筆者は神奈川県鎌倉市在住のポール・ブルスタイン氏で、震災から1年の節目を「この国の
見通しがほとんど変わらなかったとつくづく考えさせられる、なんとも気がめいる機会だ」と表現。
過去の日本なら災害や危機を糧として再生に向かうはずなのに「もがいている」と苦言を呈した。
同氏は、「東北の人々に国民は同情と支援を惜しまず、それは『絆』という言葉に要約された」と
しながら、「その精神は色あせた」と断言。
被災地のがれき処理問題について、「私の住む近くの街では、放射性物質が検出されなくても、
地元の農業や漁業従事者が『風評被害』に悩まされる、といって当局が受け入れを拒否した」と
疑問を投げかけた。
同氏は震災直後には、「私はなぜ日本を離れないか」と題したコラムで、各国の過剰反応を
「賢明でも公正でもない」と戒め、日本の“応援団”を進んで買って出た。それだけに、
日本人の間ですら団結の精神がすたれ、風評に流される事態にいたたまれないようで、
「こんなことでは絆も終わり」と嘆いている。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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