12/03/16 12:05:14.78 sJogPWyl0
(2)続き
すると長靴を履いて作業服を着た男が草むらから飛び出して来た。
兄貴と俺は少し離れてその様子を見ていた。
兄貴が「交番は遠いのか?」と俺に聞いて来たので、「風呂屋の先まで行かないとない」と言った。
すると襲われた女性が男の後ろから逃げるように出て来た。
弟が「大丈夫?」と声を掛けると「はい」と震える泣き声が返って来た。
するとその痴漢はこともあろうに弟の腹あたりに右足で蹴りを入れてきたのだ。
弟は左の腕でその足を払うと右拳のパンチを振ると男の顔面にヒットした。
男は草むらに西部劇のノックアウトシーンでも観ているかのような感じで吹っ飛んだ。
弟は倒れた男の足や顔、腹への足蹴りを始めた。
すると男は「チョッパリ!」と叫んだ。何を叫んだのか理解不能だったが、
「てめー チョンかーーー!?」と大声を弟が張り上げた。
弟の様子を観ていたら普段の弟とは様子が違ってきたのだ。
弟は男の頭をめがけて激しく足を振り落とし始めたのだ。
すると兄貴が「おい!無理するな!」と声を入れた。
痴漢の男は両腕で頭を覆っていたが、
それでも力の強い弟の足蹴りは覆っている腕の上からでも相当な強烈なものだった。