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「知り合いの業者は原発作業員から、『ローダー(積載車)を貸してくれ』としょっちゅう頼まれている。
いたでしょ? 警戒区域に車を置いてくるのは、今年、東電が20キロ圏内に放置された自動車を賠償すると発表したから、
一時帰宅で引き上げた車をまた警戒区域内に戻したい人が多いわけ。
どんなボロ車でもかなりの金になる。線量の少ない検問のすぐ先には一時帰宅の住民がいるし、
除染作業も行なわれているんで、わざわざ奥まで行ったんじゃない? うちにも依頼はあるね。犯罪なので断るけど」
この悪事に手を染める原発作業員は、その名前も所属会社も分かっている。
原発作業員の“良からぬ素行”の噂は、昨夏、私が作業員として原発で働いた頃からあった。
ATM荒らしや窃盗といった本格的な犯罪の話も耳にした。
まさかと思っていたら、今年に入って証人を見つけた。作業員から大型液晶テレビをもらったのは都内に住む男性だった。
「親戚がいわき市に住んでて、震災後、よく支援物資を届けに行ったんです。
そのお礼にテレビをもらった。あとから聞くと、原発作業員からもらったもの、
それも立ち入り禁止区域の民家に押し入って盗んできたものだっていうんです。盗品だったら……私も捕まるんでしょうか?」