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インターネットの隆盛や若者のテレビ離れなど放送界の課題は多い。
各社に共通する問題の処理を目的とする日本民間放送連盟(民放連、201社加盟)。4月からそのトップとなる。
「『民放はどれを見ても同じ』というきらいがあるが、中身が面白ければテレビはまだまだ強い。ネットには食われない。共存する時代になる」。
ことプライベートな話題には口が重いが、放送の未来に話が及ぶと言葉に自然と力が入る。
営業・編成畑が長い。特に思い出深いのは、30年前の編成課長時代。「どの番組にいくら予算を充て、どの枠で放送するか。
当時は組織の人数が少なく自由にものが言えた」と懐かしむ。若手のプロデューサーを育てる機会も多く作った。
「その後、大プロデューサーになった姿を見て、うれしかったですね」
ちょうど1年前、東日本大震災では未曽有の被害を前に、政府や東京電力の発表をどう報道するかなどメディアの役割が問われた。
「震災報道は各局とも頑張ったと思う。電波という国民の財産を預かっているので、文化や娯楽を供給するとともに、倫理を守り、
報道機関として十分尊敬されるようにならなくては」と改めて姿勢をただす。
最大の懸案だった地デジ化が今月末、東北の被災3県をもって完了する。「デジタルの特性を生かしたサービスはあまり進んでいない。
技術の進歩への対応も大事なこと」。かじ取りへの期待は大きい。【土屋渓】
【略歴】いのうえ・ひろし 東京都出身。東京大文学部卒。1963年TBS入社。02年社長に就任し、09年から会長。実母、妻と3人暮らし。72歳。
毎日新聞 2012年3月9日 1時53分
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