12/03/08 14:32:47.35 0
★3月8日 津波直前でのメール 極限でも工夫忘れず
・JR福知山線で起きた列車脱線事故から1年近くたったころ、読売新聞夕刊に載った特集記事の
写真に、思わず引き込まれた。亡くなった人たちが現場に遺(のこ)した、携帯電話の画面である。
▼着信履歴が「お父さん」の文字ばかりの携帯があった。持ち主の女子大生は事故の当日、
父親と食事の約束をしていた。ハートマーク付きのメールは、71歳の男性の妻が、事故後も
ずっと送り続けたものだ。遺族が保管している携帯は、故人が生きた証しだった。
▼東日本大震災で津波に襲われ、宮城県南三陸町の防災対策庁舎で亡くなった町職員の
三浦亜梨沙さん=当時(24)=は、流される直前に恋人とメールを交わしていた。先日公開された
メールは、恋人だった男性が昨秋、亜梨沙さんの写真とともに遺族に届けたものだという。
▼「6メーターの津波きます 頑張って生きます」「ぜってー死ぬなよ!」「うん、死なない!!
愛してる!!」「オレも愛してるよ あ、こっちはなんともねぇ」「よかった~!! 大津波きた!!」。
二人が相手の無事を祈りながら、文字を打ち込む姿が目に浮かぶ。
▼作家の清水義範さんによれば、日本人のメール好きは、平安時代の短歌のやりとりと似ている
からだという(『身もフタもない日本文学史』PHP新書)。平安貴族が相手の気を引くために短歌に
技巧をこらしたように、亜梨沙さんたちも極限状態にありながら、たくさんのハートや泣き顔の
顔文字など、メールに工夫を忘れない。
▼亜梨沙さんが無事だったら、二人の「相聞歌」は、最高の思い出になったはずだ。
大震災からもうすぐ、1年。ようやくまな娘のメールを読み返せるようになった母親に
とって、大切な形見である。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
※元ニューススレ
・【震災から1年】 「大津波来た」「ぜってー死ぬなよ」「死なない!愛してる」…亡くなった南三陸町の24歳女性職員、緊迫のメール★5
スレリンク(newsplus板)