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2012/03/01(木)の朝日新聞朝刊東京版14面「声」欄 より
「南京市に礼欠く河村市長の発言」
農林業 橋本 理市 (三重県伊勢市 74)
河村たかし名古屋市長が同市を表敬訪問した姉妹友好都市の中国・南京市の代表に対し、
「南京事件というのはなかったのではないか」と発言した。全く礼を欠く甚だしい失言
だと思う。南京側市は当初「南京市民は、憎しみのためではなく平和のために歴史を学んで
いることを強調したい」と怒りを抑えていたが、後に名古屋市との交流停止を発表した。
当然だろう。
南京大虐殺については、死者数について日中双方の見解に相違があるとは言え、日本軍
による大規模な無差別殺害があったことは国際的にも明らかになっている。それを一部の
否定論者同様に根拠薄弱で軽率な発言を繰り返した河村市長には「大都市名古屋を代表して
訪問団を迎える資格はない」と言いたい。
市長は事件を検証する討論会を南京で開きたい意向も示した。大虐殺を否定する新事実が
発見されたのならともかく、これでは市長個人の意見を南京市に押しつけようとする行為
でしかない。反感を招くだけだ。政治家ならそんなことより文化交流など建設的提言を
すべきだ。市長は「発言は撤回しない」としているが、政治家としての資質が問われる態度
だと思う。