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天皇陛下の退院は3月4日の午後に─。
明るいニュースの裏では、お見舞いをめぐって、もうひとつの闘いがあった。
3月1日午前10時45分。美智子さまが東大病院に到着した。集まった人たちに、
美智子さまはゆっくり頭を下げ、「陛下はお元気ですよ」とでも言うように、柔らかな笑顔で手を振る。
15分後、雅子さまが初めて東大病院を訪れた。ベージュのパンツスーツに身を包み、
皇太子さまの横で会釈する雅子さまは、ぎこちない笑顔で足早に建物に入っていった。
翌2日、紀子さまが秋篠宮さまと病院を訪れた。紀子さまのお見舞いもこの日が初めてだった。
はじめに皇太子ご夫妻、次に秋篠宮ご夫妻、と序列通りに運んだ。
昨年11月に天皇陛下が気管支炎で入院したとき、秋篠宮ご夫妻は早い時期にお見舞いをした一方で、
雅子さまは、なかなか日程が決まらなかった。そのうえ、急遽取りやめたために批判を浴びた。
そのためか今回は、こんな措置がとられた。天皇陛下の側近である侍従職から、
「お見舞いに来ていただく日程はこちらからご連絡をします」と両家に通知があったのである。
「両陛下の周囲は、前回のような騒ぎは避けたいと考えていたようです。
調整に慎重を期したため、時間を要したのでしょう」(宮内庁関係者)
事は無事に終了したものの、“トラブル”もあった。東宮御所に戻った雅子さまは、
報道陣のカメラのフラッシュが「負担」になったという旨を、小町恭士東宮大夫が報道各社に伝えたのだ。
公務が本格的に始まれば、カメラのフラッシュは避けがたいところ。復帰への道はまだ遠いようだ。 (本誌・永井貴子)
ソース:@niftyニュース/週刊朝日
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画像:病院に向かう皇太子さまと雅子さま
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