12/03/07 20:05:55.79 ov6LhKh60
>>195
マジレスしとくと、民主主義と自由主義を対立させる理解は、憲法学においてはむしろ古いものだということは押さえといた方がいい。
憲法学においては、国家に対する統制規範として、この二つをいかに整合的に理解するかが議論される一方、
政治学においては、現状における民主主義の機能を考察対象とすることから、「民主主義の暴走」という実態について語られる。
このように、両者には、考察対象と問題意識に基づき表現の差異が生じていることを理解せねば、正確な理解はできないだろう。
従って、理想的な民主主義の理想的な姿としては浦部の表現が正しい一方、現実的な問題点としては西部のそれが正しい。
憲法学としては、日本国憲法が民主主義を採用している以上、民主主義自体を否定的に語るのは困難だろう。