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ざっくざっく…。福島市西部にある「上名倉1号公園仮設住宅」で、
お年寄りの男性が道に積もった雪をスコップでかきだしていた。高齢のためか、
動きがぎこちない。ひざを曲げず、上半身だけで雪を持ち上げる姿はつらそうだ。
東京電力福島第1原発事故のため故郷の双葉町を離れ、この仮設で独り暮らしをしている
高田国男さん(85)はやや苦しそうに話し始めた。「情けねえが、脚がうまく
曲がんねえんだ。双葉にいたころは畑でハクサイやダイコン、タマネギなどを作っていたが、
仮設に入ったらやることがねえ。生きがいもなく、体もなまっちまった」
脚が思うように動かなくなったのは仮設入居後だ。ひとたび横になってしまうと
立ち上がるのがつらくなるため、いすの上で寝起きしている。それでも、
「年寄りが多いし、夜に雪が凍ると危ないから」と雪かきをしているという。
高田さんは手を休めて腰を伸ばすと、寂しそうにつぶやいた。「この写真を見るたびに
泣けてくるんだ。もう帰れねえんだって…」
目線の先の仮設住宅と周辺住宅地を仕切る壁には、双葉町の風景写真と唱歌「ふるさと」の
歌詞のパネルが掲げられていた。
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