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スエットのパーカーに穴あきジーンズ、足元は真っ赤な靴。モバイルゲーム大手グリーの創業者、
田中良和CEO(35)は、インターネット業界の若き大物らしいいでたちでインタビューの場所に現れた。
田中氏は、自力で億万長者となったアジア人の中で最年少の世代に属している。個人資産は22億ドル(約1800億円)。
職場に何を着て行っても許される立場だ。自費で始めたプロジェクトが、時価総額6000億円近い企業に成長した。2008年の上場から、株価は7倍に跳ね上がっている。
11年4月に米ソーシャルゲーム・プラットフォーム大手のオープンフェイントを買収し、
中国のインターネットサービス最大手テンセントとの業務提携も発表した。
今後さらに欧米やブラジルなど新興国に進出し、ユーザー数を現在の5倍、10億人まで増やすことが目標だという。
特に興味深いのは、逆風が吹き荒れる中で高収益の事業を築き上げたことだ。日本経済は20年以上前から低迷が続き、
ソニーやパナソニック、トヨタなどの大企業は記録的な損失や海外での不祥事でリストラを強いられている。
昨年の東日本大震災と津波、福島第一原子力発電所の事故が重なり、経済の見通しはさらに暗くなった。
たとえ昔ながらの大手が衰退しても、取って代わろうとする企業はほとんどないのが現状だ。田中氏によれば、
日本企業の弱点はその島国意識にある。「国際競争に挑もうとしない限り、日本は生き残ることができない。
最大の問題は、この事実を受け入れられない日本人が多すぎることだ」と、同氏は話す。政治家に責任を押し付けることは簡単だが、
日本は民主主義国家だから全国民に責任がある、というのが同氏の意見だ。
同氏が望むのは、新興企業の成功例として日本にプラスの影響を及ぼすことだという。「日本には事業を一から興す風土がないといわれるが、
ソーシャルゲームもグリーも7年間で成功した」と強調する。
本人も認めている通り、交流サイト大手フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOとの共通点は服装だけではない。
2人とも04年に自分で企業を設立し、国際的な大企業に成長した今もトップに立ち続ける。
ビジネスは単なる金もうけにとどまらないという精神も共通している。
URLリンク(www.cnn.co.jp)