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(>>1のつづき)
イツコフ氏の計画は、いくつかの段階に分けられている。まずは今後数年以内に、人間の
脳によって操作できるロボットを開発する。これはある程度現実的な目標だ。米国防総省が
支援する研究ではすでに、たとえばロボットアームを操作するサルのデモが行われている。
またジョンズ・ホプキンズ大学は、人間の患者を使ってマイクロ・アレイを脳にインプラント
することで、義肢を操作する研究を行っている。
しかし、次の段階でイツコフ氏の野心的な目標は、米国のマッド・サイエンティストたちを
凌ぐことになる。
同氏は10年以内に、人間の脳をロボットに「移植」できると見込んでいる。その後は物理的な
移植はせず、かわりに「脳のコンテンツ」を他の新しいロボットの体に“アップロード”できるように
したいと考えている。最終的にイツコフ氏は、有形のロボットではなく、人間の意識の「ホスト」に
なれるホログラム・タイプのボディを、30年以内に開発したいと考えている。
「ホログラムは壁を通り抜け、光の速さで移動できる」とイツコフ氏は言う。たしかにすごいことだが、
科学技術的に可能かといえば、現在の技術では無理だし、今後も無理かもしれない。しかし、
「科学者にとって大きな挑戦であることは理解しているが、エネルギーを集中させれば現実になる
というアメリカン・ドリームを私は信じている」と同氏は言う。
イツコフ氏は、今年中に米国にふたつオフィスを開き、DARPAとも協力して研究を続けたいと
考えている。「数十年前の人々は、インターネットが生まれるということも信じなかっただろう。
私のプロジェクトも、新奇でラジカルに見えるだろうが、ずっとそうだとは限らない」(以上)