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東日本大震災による津波襲来後に電源を失った東京電力福島第一原子力発電所1号機で、
緊急冷却装置を電源喪失後1時間半で復旧できていれば、炉心溶融を回避できた可能性があることがわかった。
日本原子力研究開発機構の玉井秀定・副主任研究員らの研究チームが分析したもので、
福井市で開かれる日本原子力学会で20日発表する。
冷却装置は「非常用復水器(IC)」と呼ばれ、電源がなくても蒸気などを使って原子炉を冷却できる。
政府の事故調査・検証委員会の中間報告によると、電源喪失に伴い弁が閉じたため、
復旧には弁を開ける必要があったが、東電幹部が弁の状況を誤認して対策を取らず、事故拡大につながった。
研究チームが電源喪失後の原子炉の水位や圧力をコンピューターで模擬計算した結果、
閉まった弁を1時間半後までに開けていれば、冷却機能が働き、水位が維持されることがわかった。
2基あるICは、計16時間作動するとされており、研究チームは「その間に代替の注水手段を確保するなどしていれば、
炉心溶融を防げた可能性がある」としている。
読売新聞 3月3日(土)14時37分配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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