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★疲れ・白髪目立つ首相、支持率低下止まらず
野田政権は2日、発足から半年を迎える。
鳩山、菅両政権から引き継いだ懸案では一定の進展もあったものの、内閣支持率の
低下には歯止めがかからない。野田首相にとっては、今月中の国会提出を明言している
消費税率引き上げ関連法案の処理など正念場の政権運営が続く。
昨年9月の就任以来、首相は米軍普天間飛行場移設問題を迷走させた鳩山元首相、政
局の混乱で東日本大震災の復旧・復興や原発事故対応の遅れを招いたと批判を浴びた菅
前首相の後継として守りの政権運営を強いられた。「2人のツケを払わされている」と
周囲にこぼすこともあった。
しかし、震災対応では復旧・復興予算を盛り込んだ二つの補正予算を成立させ、普天
間移設関連でも沖縄振興予算増額や在日米軍再編計画見直しに取り組み、地元の理解を
得るための環境整備は徐々に進めている。
環太平洋経済連携協定(TPP)も交渉参加に向けた関係国との協議がスタートして
おり、藤村官房長官は1日の記者会見で、「野田政権は大変な難事業に取り組んでい
る。沖縄の問題もいくつかの点で結果を出し、TPPも半歩なり前進してきた」と強調
した。
しかし、読売新聞の世論調査で政権発足直後に65%あった内閣支持率は、30%に
落ち込んだ。首相周辺からは「人事が裏目に出ることが多すぎた」との声が漏れる。実
際、マルチ商法業界との関係が指摘された山岡賢次前消費者相、「安全保障は素人」と
発言した一川保夫前防衛相は参院で問責決議が可決され、一川氏の後任の田中防衛相も
野党の集中砲火を浴びている。
民主党代表選の際、「私が首相になっても支持率は上がらない」と語った首相は淡々
としているとされるが、「疲れたと漏らすこともあり、白髪が目立ってきた」(周
辺)。
(2012年3月2日08時54分 読売新聞)
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