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政府と東京電力の福島第一原発の廃炉に向けた中長期対策会議が27日、開かれ、
原子炉建屋からの放射性物質放出は先月の7分の1に減ったことなど、
作業の進捗(しんちょく)状況を明らかにした。放射能汚染水を
海に放出できるぐらいにまで浄化できる設備を9月までに新たに設置。
3月上旬に工業用内視鏡による2号機格納容器内の2度目の調査をするという。
炉心溶融事故を起こした1~3号機の原子炉建屋からの新たな放射性物質の
大気への放出量は毎時約1千万ベクレルで、先月の7分の1に減った。
放出源のほとんどが、爆発で原子炉建屋が激しく破損した状態がそのままになっている
3号機からの放出だった。津波で破損した大物搬入口を塞いだことなどが理由としている。
対策会議では、東電が東芝製浄化装置の多核種除去設備「アルプス」の基礎試験結果を公表。
現在の浄化装置はセシウムの除去が主だが、セシウム以外の核種も取り除くことができるという。
試験ではガンマ核種45種類で、法的に海に放出できる限度以下に減らすことができた。
2012年2月27日22時57分
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