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不妊の原因となる男性の遺伝子を、大阪大微生物病研究所の伊川正人准教授らが
マウスの実験で突き止めた。不妊の原因がわからず悩む人に対して、遺伝子診断で
この遺伝子の異常が確認できれば、効果的な不妊治療を早期に開始できるようになるという。
「PDILT」という遺伝子で、これを欠損させた雄マウスの精子を詳しく調べると、
数や運動能力は正常なのに、交配させても雌の子宮から卵管へ進入できないことがわかった。
この精子を注射器で卵管内に直接注入すると受精した。
PDILTは、精巣だけで働く酵素を作り、これが精子の先端にあるたんぱく質の形を整える。
この酵素が欠けると先端のたんぱく質が正常な形にならず、卵管の入り口を通過できないらしい。
伊川准教授は「不妊カップルの約3分の1は原因不明のまま時間をかけて様々な方法を試みている。
原因がPDILT遺伝子とわかれば、早めに適切な治療ができる」と話す。米科学アカデミー紀要に発表した。
(2012年2月27日 読売新聞)
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