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米国で活躍し、核の問題や戦争、貧困などをテーマにした作品を残した画家ベン・シャーンの国内巡回展のうち、
6月から開催を予定する福島県立美術館(福島市)に対し、米国の美術館7館が所蔵作品の貸し出しを拒否していたことがわかった。
東京電力福島第一原発事故による放射能への不安などが理由だという。
県立美術館はこれらを除いた国内の所蔵作品のみで展覧会を開催するが、同館は「シャーンは核の問題に関心があった画家だからこそ、
今の福島でたくさんの作品を見てもらえないのは残念」と話す。
シャーン(1898~1969年)はリトアニア生まれ。絵画のほか、写真や版画なども残した。県立美術館は、1954年の米国の水爆実験で
漁船「第五福竜丸」の乗組員が被曝(ひばく)した問題を題材にした「ラッキードラゴン」シリーズの一部を所蔵している。
死の灰を浴びた男性が「私は被曝のために死にました」と書いた紙を手に、ベッドに座る姿を描いた作品だ。
朝日新聞
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