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放射性物質で汚染された土砂や廃棄物を、
特殊な建材を組み立てたピラミッド状の囲いの中に密封して保管する技術の開発に、
北九州市立大の伊藤洋(よう)教授(55)(放射性廃棄物工学)らの研究チームが成功した。
福島県内での実験では放射線量が密封前の約40分の1まで低下しており、近く普及に乗り出す。
汚染土をコンクリートで覆ったり、地中保管したりして封じ込めるのに比べ、
短期間で簡単に組み立てられ、環境汚染の心配がないのが特徴。
伊藤教授が日鉄環境エンジニアリング(東京)、旭化成ジオテック(同)と共同で開発した。
米軍が開発した高密度のポリエチレン製の籠状の建材をピラミッド状に何層も積み上げ、
その中に汚染土を入れる。
放射性物質を吸着する粉末剤を混ぜた土の層で上下を覆い、放射性物質が外に漏れないようにする。
昨年12月に福島県西郷村で始まった実証実験では、
土砂からは1時間当たり最大14・6マイクロ・シーベルトの放射線量が計測されていたが、
密封後は0・4マイクロ・シーベルトまで低下したという。
URLリンク(www.yomidr.yomiuri.co.jp)
福島県西郷村でピラミッド状に組み立てられた実証実験の様子(伊藤教授提供、1月撮影)
URLリンク(www.yomidr.yomiuri.co.jp)