12/02/23 23:13:44.19 0
先の内科医は年間2000人ほど甲状腺の手術を行うが、鈴木教授がいうように、
小学生に上がる前の子供にできる可能性はほとんどないという。
だが、発見されたのである。避難してきた子どもたちはいずれも原発事故のあと、3か月以上福島で暮らしていたのだ。
7歳の女児はその後の血液検査の結果、「良性」と診断されたが、将来に不安が残ると母親は語っている。
「診てもらった北海道大学の先生も、今までに十四歳未満でがんになった子供を二回しか診たことがなく、
『いつ、がんになるかわからない』と。
でも、しこりを切除してしまうと、今度は一生ホルモン剤を飲み続けないといけなくなるというのです」
福島県で行っている甲状腺検診は3年かけて一巡するが、甲状腺学会の関係者はこう疑問を呈している。
「動物実験ではたしかに被曝しても一年で発がんすることはないという結果が出ているが、
チェルノブイリでは事故直後のデータをフォローしていないので、放射能に対して感受性の強い一歳や
二歳の子どもが、事故後一~二年後まで受診しなくても大丈夫だといいきれるのか」
しかも、福島ではエコー写真を見せてもらうこともできないし、県内でセカンドオピニオンを仰ぐことも困難なのだ。
それは「検討委員会」の座長・山下俊一福島県立医大副学長が、全国の日本甲状腺学会員あてに
次回の検査を受けるまでの間に自覚症状等が出現しない限り、追加検査は必要がない」というメールを送っているからだ。
こうしたやり方に一人の甲状腺専門医は批判的だ。
「従来の理論では、一~二年ですぐに嚢胞やしこりは大きくならないかもしれない。
しかし、あくまでもそれは『これまで普段見てきたもの』を基準にした場合です。原発事故が起こった今、
『今まで見たことがないもの』を見ている可能性がある。従来の基準が絶対とはいえないのでは」
この記事は重要な問題を告発しているのだが、残念ながら取材が緩いために読んでいてインパクトが弱い。
母親が仮名なのは仕方ないとしても、郡山の子どもに甲状腺異常を発見した北海道の内科医の名前が出ていないのはどうしたことなのか。
こうした記事を書く場合、信憑性を担保するためには実名が必須である。内科医は実名を出すことで何か不都合なことでもあるのだろうか。