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>>107
◆がん検診のすすめ 大阪府枚方市、医療法人愛成会 愛成クリニック URLリンク(aisei-c.jp)
甲状腺がんでも91%以上は乳頭がんであり、乳頭がんは発育が遅く、10年も20年も変わらないと学生時代に習ったことがあるが、
現在では、甲状腺がんでも乳頭がんなら、手術をしないで様子を見るという方針の専門医も多い。
甲状腺がんの治療方針は手術による甲状腺切除ということになっているが、
手術すると生涯に亘って甲状腺ホルモンの補充療法を要する場合が多い。手術しないですむものなら様子見のほうが良い。
癌研のホームページによれば、
「近年、『超音波検査の普及』により1センチ以下のごく小さな乳頭がんが、『無症状のまま』偶然に発見されるケースも増えています。
これらの微小乳頭がんは、低危険度乳頭がんの最たるもので、『生涯にわたり無害に経過する』ことも多いといいます。
これまでがんは見つかり次第切るものでしたが、微小乳頭がんに対しては癌研病院のように、
無症状(明らかな転移、浸潤がない)で小さいままである限り、手術せずに経過観察を勧める施設も現れています。」と述べている。
甲状腺乳頭癌は、手術するかしないかは専門医の間でも意見が分かれているようである。
日本医事新報No.4514(2010・10・30日号)によれば、『10mm以下の甲状腺がんは、微小がんと定義され、そのほとんどは乳頭がん』である。
甲状腺乳頭がんの手術方針は未だ確立されておらず、各施設で方針が異なる。
ある調査によれば、無症候性微小がんを13年間追跡したが、このうち90%は腫瘍径の変化が無く、リンパ節の腫大を認めなかった。
そこで経過観察中にリンパ節腫大出現、腺外浸潤、20mm以上のリンパ節腫大、遠隔転移のいずれかを有するタイプには外科手術を推奨している。
この結果によれば、微小乳頭がんは、超音波でリンパ節腫大がなく、かつ、半回神経麻痺や気管浸潤、前頭筋浸潤の所見が見られなければ経過観察で良いということになる。
95%がこのタイプに属するので、ほとんどは経過観察で良い事になろう。