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22日終盤のニューヨーク外国為替市場では、円が対ドルでおよそ7カ月ぶり安値をつけた。最近の日銀に
よる追加緩和決定に加え、原油高や日本経済のファンダメンタルズ悪化が圧迫材料となった。
RBCキャピタル・マーケッツのシニア通貨ストラテジスト、デービッド・ワッツ氏は「米国が突然、日本
より良く見えてきた」とし、円売りは日本のマクロ経済要素に起因していると指摘。「期間2年のドル/円
スプレッドは過去2年間、縮小傾向にあったが最近ではドル選好からスプレッドが拡大している」と述べた。
また昨年3月の東日本大震災以降の原発停止を背景とする原油輸入への依存度の高さから、原油高も円の弱材料
とみなされた。
電子取引システムEBSで、ドル/円は昨年7月半ば以来の高値となる80.406円をつけた。市場関係者に
よると、日本の輸入業者やオフショアの市場関係者によるドル買いが入った。
午後終盤の取引では0.7%高の80.287円で推移している。
ドル/円は過去7営業日、200日移動平均を上回って推移している。
ユーロ/円もEBSでおよそ3カ月ぶり高値となる106.573円に上昇した。直近では、ユーロは円に対し
0.8%高の106.400円となっている。
ユーロ/ドルは小幅高となり、EBSで1.32451ドルで推移している。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、アイルランド国債を取引する際に必要な証拠金の比率を25%から15%
に引き下げたことがユーロの追い風となり、さえない内容となったユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)による
影響を相殺した。
ポンドは対ドルで0.8%安の1.5665ドル。同日発表された英中銀の議事録でハト派の急先鋒であるポーゼン
委員に加えマイルズ委員も一段の追加緩和拡大を主張したことが明らかとなり英中銀による追加緩和観測が高まった。
▽ロイター(2012年 02月 23日 07:35 JST)
URLリンク(jp.reuters.com)