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(前略)
銃を持った連合赤軍のメンバーは保養所の管理人の妻を人質に籠城、警官隊に発砲した。
クレーンにつるされた巨大な鉄球を打ち込み、警官隊が突入する場面を四十代後半以上の人は
覚えているだろう。山小屋での凄惨(せいさん)なリンチで十二人の仲間を殺していたことも
判明、学生運動は民衆の支持を完全に失った▼先週、事件から四十年を迎える
あさま山荘を訪ねた。建物はまだ残っていて、近くのほこらには小さな地蔵が
祀(まつ)られていた。激しい銃撃戦で警官ら三人が命を失ったとは想像もできない
静寂な山中だった▼無期懲役刑で服役中の元幹部は、独善を重ねて破滅に至った運動を、
革命に殉じることへの「自己陶酔以外の何者でもなかった」と
振り返る(大泉康雄著『氷の城』)。あの時代、彼らは決して特別な人間ではなかったはずだ
▼美しい言葉で粉飾されていても「個」をすりつぶし、自由な思考を奪う組織は疑ってみる。
事件から得られたせめてもの教訓ではないか。
*+*+ 東京新聞 +*+*
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※前(★1:02/21(火) 08:25:26):スレリンク(newsplus板)