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・「オセロ」の中島知子（４０）にはついに自殺懸念説まで飛び交っている。こうした占い師に
洗脳されるのは芸能人だけではない。国民生活センターへの一般相談は、１０年度は
１８７５件となった。１０年間で２倍以上に増えたことになる。
関東に住む７０代女性はチラシを見て易学者の鑑定を受けた。料金は３万円だったが
「２年間祈祷してあげるから、１日に１０００円ずつ払って欲しい」と言われ、計約７０万円
支払う契約をしてしまった。６０代の女性は占い師を紹介され、最初に５０００円の鑑定料を
払ったら、「次は８万円」と値段を吊り上げられたという。
開運のブレスレットを１万円で買った４０代女性は「除霊をするから５０万円出せ」と要求された。
「３０万円しかない」と言うと「３０万円でいい。ただし除霊をしたら１０００万円の宝くじが当たるので
そのお金で差額を払って」と言われた。女性は３０万円払ったあとキャンセルを申し込んだが
カネは戻ってこないという。
霊感商法に詳しい弁護士の紀藤正樹氏のもとには中島に似た相談が寄せられている。
「被害者は関東に住む４０代の資産家女性です。女性占い師に心酔して同居を始め、
除霊費用として最初は１回あたり数万円払っていたが、いつしか１回数千万円になった。
要求はエスカレートし、“財産を銀行から下ろして私に預けなさい”という指示に従って
しまったのです。占い師はドロンし、１億円以上が戻ってきていません」
ブレスレットなどを買わせる業者は除霊費用として数十万円を払わせ、それでも運が
良くならない人に「もっと料金の高い除霊を受けなさい」と言ってカネを搾り取る。
もし運が上向いたら「幸運を維持するためにお金が必要」とやはりカネを要求
するそうだ。ちなみにこの種の業者は大手出版社の女性週刊誌に広告を出しており
暴力団の企業舎弟が多いという。
「占い師は“あなたの不幸は家族のせいだ”と責任を第三者に押し付けます。言われた人は
“家族が悪い”と信じ込んで親兄弟を避けるようになり、占い師の思うままにされてしまうのです」
（紀藤正樹氏）（抜粋）
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