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朝香進一「初年兵日記」 P140~ 1938年8月29日
南京攻略戦では、住民が反抗的態度に出たと言うので、
「十里四方の住民全部を殺せ」という軍命令が出された。
兵隊たちは村落を包囲し、手当り次第、住民を銃剣で突き殺した。
婦女子は特にむごい殺し方をした、と彼等は酔がまわるほどに
手ぶり、身ぶりで、その状況を実演して見せるのである。
その残酷さは目をおおわせるものがあった。
夜半、帰還兵の一人、泣き上戸の彼が泣きわめきながら、
「許してくれ―おれのせいじゃないんだぞ―」と、
暗いローソクのもとで半狂乱の姿をさらしていた。
私はなかなか寝つかれなかった。
それにしても妻子のある分別盛りの兵隊が、無差別に
婦女子を殺害するなど信じられない気がした。
もし、自分に「虐殺命令」が出された場合、
どのような態度をとるべきか、私にはわからなかった。