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★講演：「真実究明し再発防止を」 山口・光市の母子殺害事件被告とも面会、臨床心理士・長谷川さん ／福岡
◇「大切なこと、かすんだ」
山口県光市で９９年にあった母子殺害事件で、被告の元少年（３０）に面会した臨床心理士、
長谷川博一さん（５２）の特別講演会が１８日、小倉北区の市立文学館（佐木隆三館長）であった。
長谷川さんは同事件のほか「大阪教育大付属池田小事件」（０１年）などの被告と面会し、
重大事件の心理分析を行う専門家で、市内などから訪れた約６０人が熱心に耳を傾けた。
長谷川さんは「刑事裁判で検察側はできるだけ重い刑を、弁護側は逆に軽い刑を求める役割があり、
法廷での真実究明が目的ではない」と指摘。その上で「中立的な立場で、事件の背後にある
真実を明らかにすることが再発防止につながると思い、被告と接している」と語った。
また、最高裁での差し戻し上告審判決が今月２０日に迫った光母子殺害事件にも言及。
広島高裁で死刑判決が出た差し戻し控訴審（０８年４月）直後、元少年に面会。
同控訴審で検察側と弁護側の主張がかけ離れていたことから「真実はその中間にあるだろう」と
再度面会を希望したが、弁護団の理解が得られず実現しなかったという。
長谷川さんは「公判を通じて一番大切なことがかすんでしまった事件。
２０日にどんな判決が出ても残念な面が残る」と語った。【高橋克哉】
毎日新聞 URLﾘﾝｸ(mainichi.jp)
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